着物と記憶を整理するということ——ご実家での着物片付けのご依頼
大阪 平野区で着付け教室・和裁教室・出張着付け・お着物相談をしている着付けと和裁〜いろは〜の吉田さきです。
先日、お着物相談を通じてご縁をいただいたお客様から再びお声がけいただき、ご実家の着物整理のお手伝いに伺いました。
以前のお着物相談は↓
お母様が亡くなられて一年半—— 誰も住んでいない家には、100枚近くにも及ぶ着物たちがそのまま残されていました。
「ただ捨ててしまうのは、あまりにも寂しい」 そんな想いが、きっとずっと心のどこかにあったのだと思います。

お茶をされていたので、そういった席で着られるようなお着物がたくさんありました。
お着物好きなら羨ましくなるような夏物のお着物も。
長襦袢や羽織・コート、名古屋帯・袋帯もたくさん。
これからお仕立てしようと思っていたであろう反物たちもいくつもありました。
心を込めて仕分けを
当日は、着物の種類ごとに丁寧に仕分けを行い、保存可能なものと、着用が難しいものとを見極めました。
- 普段にも着られていたであろう小紋や紬
- お母様がお茶事をされる時に着ていたであろう訪問着や色無地
- 虫食いやシミが目立ち、再生が難しいもの
それぞれの着物が持つ物語に耳を傾けるような気持ちで、手を動かしました。

次に繋げるお譲り会
仕分けを終えた後、お客様は“お譲り会”を開かれる予定にしています。
想いのこもった着物たちが新しい持ち主のもとへ渡っていくことを望まれています。
残った着物も、業者さんによる引き取りで無理なく手放せる流れが整い、少しずつお家の空気も変わっていくようでした。


着物の整理は、単なる片付けではなく、ご家族の記憶と向き合う行為でもあります。
ご依頼いただき、こうしてひとつの節目に関わらせていただけたこと——心から感謝しています。
今後も、誰かの「想いと着物」を丁寧につなぐお手伝いができれば嬉しいです。

自宅や実家にあるお着物の整理で悩んでいる方
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