汗をかいた浴衣、どうしてる?——私流のお手入れと夏のひとコマ
大阪 平野区で着付け教室・和裁教室・出張着付け・お着物相談をしている着付けと和裁〜いろは〜の吉田さきです。
先日、久しぶりにお気に入りの浴衣に袖を通して出かけました。
蒸し暑さの中で汗をかきながらも、風に揺れる裾の感触や、出会う人の「素敵ですね」というひと言に、やっぱり着て良かったなあと心がほころびました。
そんな気持ちで帰宅して浴衣を脱いだ瞬間—— 「あ、この汗…どうしよう?」
浴衣を大切に着るということは、その後のお手入れも含まれているんだなと、改めて感じた日でした。

汗をかいた浴衣、そのままにしないで
浴衣は肌に直接近いぶん、汗や皮脂が残りやすいもの。 そのままにしておくと、シミや黄ばみ、ニオイの原因にもなってしまいます。
昔の人たちは、着物を何代にもわたって着続けるために、日々の手入れを欠かしませんでした。
「長く、気持ちよく着るために」——そんな丁寧さを、今の暮らしにも取り入れていけたら素敵ですよね。
私がしている浴衣のお手入れ
浴衣を脱いだら、私はこんな流れでお手入れしています。
① 洗濯前のチェック
- 汗じみやファンデーションが衿に残っていないか確認
- 目立つ汚れがあれば、事前にぬるま湯で優しく予洗い
② きちんと畳んで手洗い
- 浴衣は着物畳みにして裾は三つ折りにします。現在の洗面台が広めで三つ折りにした浴衣がちょうど入るのでそこで洗いますが、浴槽でも大丈夫です。
- 洗剤は中性洗剤を使用。柔軟剤や漂白剤は使いません

ちなみに使っている洗剤は『オールシングスインネイチャー』
https://allthingsinnature.jp
自然に優しい洗剤で、普段のお洗濯でも使用しています。
③ 陰干しでやさしく乾かす
- 洗濯後は、タオルで挟んで水分を軽く取ってから陰干し
- 水分の重みでシワが伸びていくので洗濯機で脱水しすぎないように(脱水のしすぎはシワを作る原因になります)
- 直射日光は色あせのもとになるので、風通しのよい日陰で
- ハンガーは着物ハンガーを使うのがおすすめ
- 衿先に着物クリップを付けて乾かすと歪みが少なくすむ


④ 必要であればアイロンをして収納
- 乾いたら、必要に応じてアイロンを。 特に衿や袖口のシワは、きちんと伸ばすと気持ちいいですね
- 畳むときにはきせがあるか確認して畳んで
- アイロンが面倒な方はきちんと畳んでからお布団の下に置いて一晩寝るとピシッとプレスされますよ
心地よく着て、丁寧にしまう。これも夏の楽しみのひとつ
浴衣は、着ることで季節を感じられる服。 そして、その季節のあとにも少しだけ手をかけることで、また次の「楽しみ」につながっていくのだと思います。
もし皆さんも、浴衣を着たあとのお手入れで迷ったら、ぜひ気軽に参考にしてみてくださいね。
皆さんの「私流のお手入れ」もあれば、ぜひ教えてください^^
お申し込み・ご見学・お問い合わせ
お申し込み・ご見学・お問い合わせはフォームからお願い致します。
大阪市の着付け教室・出張着付け・和裁教室
着付けと和裁〜いろは〜
▷インスタグラム(フォロー大歓迎!)
https://www.instagram.com/irohauta.kituke