小さな法被に込めた想い──3歳児さんへのサイズ直しと和裁の工夫

大阪 平野区で着付け教室・和裁教室・出張着付け・着物相談をしている、着付けと和裁〜いろは〜の吉田さきです。

お直し後の法被
白の柄が切れない位置で裾も上げました

先日、3歳のお子様用に法被のサイズ直しをご依頼いただきました。  

もともと子供用の法被ではありましたが、小柄なお子様には少し大きすぎるとのことで、より快適に着ていただけるよう寸法を調整しました。

小さな身体に合わせたお直し

今回のお直しでは、ただサイズを小さくするだけではなく、将来的に元のサイズに戻せるよう「縫い代を残す」工夫を施しています。  

これは、和裁ならではの柔軟な技法。洋裁では縫い代が残っていると仕立てが難しくなることが多いですが、和裁では縫い代を活かしながら、形を整えることが可能です。

和裁の知恵──縫い代に込めた未来

縫い代を残すことで、成長に合わせて再びサイズを戻すこともできます。  

お子様の成長はあっという間。
だからこそ、今だけでなく「これから」も見据えた仕立てができるのは、和裁の大きな魅力です。

ただし、洗濯時には少し注意が必要です。
縫い代が重なっている部分は乾きにくくなるため、干す際にはその点をお伝えしています。

ゴワつかないように袖付け袖口両方で縫い代を残しています。脇も詰めました。

仕立てを通して伝えたいこと

法被は、祭りや行事だけでなく、ご家族の記憶や地域の文化を纏う特別な衣。  

その一枚が、お子様の身体にぴったりと寄り添い、快適に、そして誇らしく着ていただけるよう願いを込めてお直ししました。

着たお写真を送ってくださいました。紐位置も変えて良かった。
家族みんなでお祭り楽しんでくださいね

和裁と洋裁、そしてミシン──技術の幅が生む柔軟な仕立て

私は和裁を中心に活動していますが、洋裁やミシンの技術も独学で学び、日々の仕立てに生かしています。  

特に今回のようなサイズ直しでは、ミシンのスピードと手縫いの繊細さを使い分けることで、効率的かつ丁寧な仕上がりを実現できました。

洋裁の知識があることで、布の扱いや縫い代の工夫、補強の仕方など、和裁だけでは得られない視点が加わり、より柔軟な対応が可能になります。  

独学だからこそ、型にとらわれず、自分なりの工夫を重ねてきたことが、今の仕立てに深みを与えてくれていると感じています。

愛用のミシン
ミシンと手縫いで柔軟に

ミシンと手縫い、それぞれの良さを活かしながら、お客様の想いや布の声に耳を傾ける──  

そんな仕立てができることを、これからも大切にしていきたいと思います。




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