「半衿は縫い付けが一番!」~丁寧な所作が導く、美しい着物姿~
大阪 平野区で着付け教室・和裁教室・出張着付け・お着物相談をしている着付けと和裁〜いろは〜の吉田さきです。

着物姿を引き立てる大切なアイテムのひとつが「半衿(はんえり)」です。
白く清らかな半衿があるだけで、顔まわりが明るくなり、着姿に凛とした品が宿りますね。
その半衿の取り付け方法については、今やさまざまな便利グッズが登場し、多くの方に親しまれています。
とくに「半衿テープ(両面テープ)」や「安全ピン」などは、手軽に短時間で装着できるという点で人気があります。忙しい毎日の中ではとても重宝するアイテムですね。
ですが…
やはり最も美しく、仕上がりの安定感を得られるのは「縫い付け」ではないでしょうか?
半衿テープや安全ピン、便利だけど…
確かに、両面テープで貼る方法は簡単ですし、初心者さんでも比較的ハードルが低く感じられるかもしれません。けれど…
- 半衿の張り具合を均一に保てないと、衣紋のラインが波打ってしまう
- ピンッと張って貼りたい時に限って、衿芯を差し込むとテープが浮いて外れてしまう
- 位置を間違えたり、貼り直そうとすると、意図しないところにテープがくっついてしまう
といった、ちょっとしたストレスもつきものです。
一方、安全ピンを使う方法もありますが、こちらにも注意点がいくつかあります。
- 柔らかい絹素材などでは、ピンの針先が身頃の生地を貫通し、繊細な布に穴を開けてしまうことがある
- きちんと固定しようと思うと、どうしても複数のピンが必要になり、その分着心地がごわつく
- 肌にピンの金具が当たり、違和感を覚えたり、不快感につながる場合もある
こういったことからも、やはり「縫い付け」が一番安心で、きれいに仕上がるのです。

「チクチク縫う時間」 心と向き合うひととき

私が開催している“半衿付けレッスン”には、初心者さんから長年の愛好家さんまで、実に幅広い方々が参加されています。皆さん最初は口々に「縫い物なんて久しぶりで自信がないです」とおっしゃるのですが、いざ針を持って縫い始めると、場の空気がスッと落ち着いていくのが印象的です。
一針一針、丁寧に、静かに縫い進めていく時間。それはまさに、着物と向き合う時間でもあります。
縫い終わった後には、「できた…!」と満足そうな笑顔が広がります。そんな瞬間に立ち会えることが、私にとっても大きな喜びです。

着る前の心のゆとりが、美しさにつながる
半衿を縫い付けて準備しておけば、いざ着物を着るときに焦ることなく、スムーズに衣紋を整えることができます。着姿が美しく見えるのは、実はこうした「事前の丁寧な手入れ」が土台になっているのかもしれません。
着物は「ただ着るもの」ではなく、「心を整える道具」としての一面もあります。
その意味でも、半衿を自分で縫うという時間は、自分と向き合う穏やかなひとときとなり、日々の喧騒から離れて、心を落ち着ける貴重な時間になるのです。

「ひとりじゃ不安…」という方も大丈夫です
「縫い物は苦手だし、ひとりではうまくできる気がしない…」そんな方こそ、ぜひ一緒に取り組んでみませんか?
いろはのレッスンでは、マンツーマンでもグループでもOK。お一人様からご参加いただけます。
「自分の手で好きな半衿を縫う」という体験は、着物に親しむ第一歩としてもおすすめです。

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