香川の旅先で出会った、尊敬する和裁士・宮西千晴さん
大阪 平野区で着付け教室・和裁教室・出張着付け・お着物相談をしている着付けと和裁〜いろは〜の吉田さきです。
—「桃色の月うさぎ」に導かれて—
お盆休み、義両親も含めた家族旅行で香川県へ行ってきました。
旅の目的は、家族との時間を楽しむこと。
でも、私にはもうひとつ、特別な目的がありました。
Facebookで繋がっていた和裁士グループの中に、香川県在住の方がいらっしゃって。
その方こそ、私がずっとnoteで拝読してきた「桃色の月うさぎ」こと、宮西千晴さん。

一級和裁技能士として、和裁の技術や仕立て代の現状、地方で働くことの葛藤などを率直に綴っておられる方です。
特に印象的なのは、「田舎の和裁士は技術が低いと思われているとしたら悲しい」というところから、努力と実績で真っ向から向き合ってこられた姿勢。
その時のnoteは→こちら
その言葉のひとつひとつに、和裁士としての誇りと、着物文化への深い愛情が込められていて、読むたびに心が震えます。
旅行前に思い切って「お会いできませんか?」とメッセージを送ったところ、快くOKをいただき、ホテルチェックイン後、私だけ抜け出してお会いしてきました。


宮西さんとの対話は、まるで“針目の奥にある物語”を聞くような時間
実際にお会いした宮西さんは、noteの文章から感じていた通りの、芯のある優しさと情熱を持った方でした。
宮西さんのnoteでは、和裁の裏側や、価格の透明性、地方で働くことのリアルなど、なかなか表に出ない話題を丁寧に綴られています。
和裁士としての技術だけでなく、『地方にいるからこそ伝えられることがある』という想いが随所に込められていて、私自身も和裁士としての在り方を見つめ直すきっかけをいただきました。
それは、和裁士という職業を守るための“声”であり、未来へ繋ぐ“針目”のようなもの。
noteだけでなく、XやYouTubeでも和裁の様子を発信されていて、
「着物は一針一針縫われている」という事実を若い世代にも伝えたいという想いが込められています。

着物文化の継承と、和裁士の仕事の価値を広めるために、地道ながらも情熱的な活動を続けておられるその姿は、まさに“文化の架け橋”のよう。
香川の空気の中で交わした言葉は、私にとって忘れられない宝物になりました。
そして、こうしてブログに綴ることで、少しでも多くの方に宮西さんの存在を知っていただけたら嬉しいです。
宮西千晴さんのnoteは→こちら

旅のおまけ
